ゆるレポ|CP+2019最終日<後編>
前編につづき、先日行ってきたCP+2019最終日のゆるいレポートを書いていきます。
驚愕のポートレート講座
FUJIFILMの隣がニッシンのブースで、ちょうど福島裕二氏の「MGの直射光で自由自在に撮る②【応用】後編」と題した講座が始まっていました。
内容は、シンガーソングライターのミズハシアヤカさんをモデルに、ストロボを使用した実践的なライブ撮影でした。
福島氏は、以前XICOで(いい意味で)わけのわからない記事を読んで以来、気になっていた写真家です。
上記の記事を読んで、写真家というよりも宗教家のような怪しい人物像を描いていたのですが(失礼)、実際は全くそんなことはなく、大変明るくユーモアにあふれた方でした。
講座の内容の詳細については割愛しますが、ストロボの前に三角コーナーやフライ返しをかざして、縦に伸びる影を活かした「エモい」写真を撮影するなど、想像をはるかに超えた内容に驚嘆するのと同時に、大変勉強になりました。
著名な写真家の撮影現場の一端を知ることができるのも、CP+ならではの醍醐味です。
御苗場2019で撃沈する
最後は、大桟橋ホールで開催されている「御苗場2019」に行ってきました。
パシフィコ横浜から無料シャトルバスが出ており、15分くらい揺られて会場につきました。
「御苗場」とは、日本最大級の参加型写真展で、さまざまなつながりを生み出す場です。
非常にレベルの高い作品が展示されており、感動と刺激をもらえます。
参考までに、今回の受賞作品が発表されておりますので、リンクを貼っておきます。
こうしたすばらしい作品群を鑑賞しているうちに、だんだんと自分の写真は無力なんじゃないかと思い至り、呆然としてしまいました。
僕は写真で何も残していないんだと。
その事実に打ちのめされ、僕は会場を後にしてCP+に別れを告げました。
※掲載写真はすべてX-Pro2とXF16mmF1.4 R WRで撮影
FUJIFILM ミラーレス一眼 X-Pro2 ボディ X-Pro2
- 出版社/メーカー: 富士フイルム
- 発売日: 2016/03/03
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ゆるレポ|CP+2019最終日<前編>
一番の目当てはGRⅢ
個人的には3度目となるCP+です。
今回、最終日のみ行ってきたのですが、この日はあいにくの雨でした。
毎回CP+に行こうとすると、必ずと言っていいほど天候に恵まれたことがありません。
しかし、何としてもGRⅢを触ってみたかったので、冷たい雨に打たれつつ行ってきました。
※掲載写真はFUJIFILM X-Pro2とXF16mmF1.4 R WR(一部、GFX 50R)で撮影。
GRⅢと感動の対面
<GRⅢ(手前)と初代GR(奥:私物)>
触った瞬間、「ああ、これはもう買わないといけないやつだ」と感じました。
初代GRを使用しておりますが、何といっても一回りほどコンパクトになった上に、AFが格段に早くなっていました。
懸念していた露出補正の「+/-ボタン」が無くなり、「ADJレバー」に割り当てられたことについて、実際に触って操作しても特に不満はなかったです(あとは慣れかと思います)。
もう残る問題は、資金面の話ですね(笑)。
何とか今年中には手に入れたいです。
あと、嬉しいことにGRユーザー限定のステッカーをいただきました。
こういうちょっとしたグッズがもらえるのがCP+の醍醐味ですね。
GFX50R×GF110mmF2 R LM WRをトライ
GRⅢを触ってもう満足してしまいましたが、せっかくなのでFUJIFILMのブースにも行ってみました。
そこで、「GFX」シリーズのタッチ&トライコーナーにて、GFX 50RにGF110mmF2 R LM WRをつけてきれいなお姉さんを撮ってみました。
正直、中判カメラということで重いものだと思っていたのですが、思っていたよりも軽く、これなら一眼レフのフルサイズ機を持っているのとそう変わらないと感じました。
それと、被写界深度が笑ってしまうくらいとてつもなく浅いです。
何枚か撮ってみたのですが、ピントが合っているものが少なかったです(笑)。
ピントがあったときの写真は、これまた笑ってしまうくらい解像力が高いです。
これは風景にはいいですが、ポートレート撮影において使うのは勇気がいると思います。
ともあれ、気軽に撮ることができる中判カメラはすごくいいなと思いました。
<後編につづく>
RICOH デジタルカメラ GRIII APS-CサイズCMOSセンサー リコー GR3 15041
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カメラが写した80年前の中国|京大総合博物館特別展
「華北交通写真」に魅かれて
先日、京都に行ってきました。
その際に京都大学総合博物館を訪れ、特別展「カメラが写した80年前の中国-京都大学人文科学研究所所蔵 華北交通写真-」を鑑賞しました。
タイトルから、日中戦争の凄惨な写真をイメージされるかもしれませんが、今回の写真展はそうではありません。
戦時中、華北の交通インフラの整備を目的として設立された華北交通が広報用に撮った写真が展示され、当時を知ることができる貴重な風土、民俗、文物などを見ることができます。
現代の人々の様子を写すストリートスナップを撮っている自分にとって、大変興味深い内容でした。
軍からの検閲を逃れたストック・フォト
京大に保管されている華北交通による広報用のストック・フォトは、その数なんと3万5千点以上という膨大な量です。
それらは広報用のストック・フォトとして撮影されたものであり、当時公開されたものを除いて、軍からの検閲の規制の対象とはならなかったようです。
そのため、当時の華北を生きた人々の暮らしや土地の風景などがうかがえます。
まあでも、軍の検閲の対象とならなかったとはいえ、華北交通による広報用のストック・フォトですので、撮影者のバイアスがあったことは想像できなくはないです。
それでも、当時を知る貴重な記録であることは間違いないです。
カメラはただの「道具」である
展示されている写真を見て、撮影者は仕事として撮っているけれども、たぶん純粋にそして真剣に楽しみながら写真を撮っていたのではないかと感じました。
それはまるで、ジブリ映画「風立ちぬ」の主人公が純粋に飛行機への憧れから零戦を開発したように、彼らも無心でシャッターを切っていたのではないでしょうか。
それから、僕はつくづく「カメラはただの道具」であるということを再認識しました。
カメラは単なる道具に過ぎず、その道具から映し出された写真は記録であるけれども、撮影者の意思によって千変万化する物語である、と。
僕は、当時これらの写真を撮った撮影者たちが何を思い、何を感じてシャッターを切ったのか訊ねたくなりました。
特別展の詳細について
特別展の詳細については下記をご確認ください。
特に休館日などにはご注意ください。
なお、これらのストック・フォトは、華北交通アーカイブでもご覧いただけるようですので、興味のある方はぜひ。
<撮影機材>
FUJIFILM ミラーレス一眼 X-Pro2 ボディ X-Pro2
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京都ストリートスナップ|XF16mmF1.4 R WR
Kyoto Monochrome
仕事の関係で京都へ。
この日は移動日だったので、午前中に到着した後にコーヒーを飲みながらストリートスナップをし、午後からは写真展を鑑賞しました。
写真はすべてXF16mmF1.4 R WRのみで撮りました。
一部トリミング加工しております。
なるべく観光地としての京都ではなく、リアルな京都を捉えたつもりです。
なので、どれも京都らしさはあまり感じられない写真になってしまいました(笑)。
<撮影機材>
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< 京都でコーヒー巡りをしてきた話>
<京大総合博物館の特別展で写真展を見てきた話>
多摩川河川敷|XF35mmF2 R WR × XF90mmF2 R LM WR
流木をスローシャッターで撮る
先日、友人からいい流木があるとの情報を得て多摩川河川敷へ。
今回は流木をメインに、スローシャッターで撮ろうと思いまして、XF35mmF2 R WR用にNDフィルターを購入しました。
水面を滑らかに撮りたかったので、ND64を選択しました。
Kenko NDフィルター PRO1D Lotus ND64 43mm 光量調節用 撥水・撥油コーティング 絞り6段分減光 133422
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それで、撮れたのが以下の写真です。
ND64で十分だと思ったのですが、まだまだ足りなかったようです。
水面も少し中途半端な滑らかさになってしまいました。
今度はこの上に、さらにND16を重ねて撮ろうかと思います。
そのあと、XF90mmF2 R LM WRに付け替えて河川敷を撮りました。
寒かったので、数カットだけ撮って帰りました。
この季節の撮影は、手がかじかんでつらいです。
アクアパーク品川|XF16mmF1.4 R WR
新年早々、子どもを連れて水族館に行ってきました。
イルカショーを見たい、ということでアクアパーク品川に行きました。
水族館ってなかなか被写体がありそうでないんですよね。
ということで、多重露光で撮ってみたりしました。
館内は非常に暗いのでISO感度を上げて撮ったのですが、さすがX-Pro2です、ノイズが非常に抑えられています。
今年もこのカメラでガンガン撮ろうと思います!
FUJIFILM ミラーレス一眼 X-Pro2 ボディ X-Pro2
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これからの写真とか
2018年の写真活動について
今年はいろいろ自分にとっていい経験をさせていただいた年でした。
まず、多くのプロカメラマンが所属する写真家協会の会員になり、写真展に作品を出展しました。
とても勉強になったのと同時に、まだまだ自分の写真が小さいと感じて悔しい思いもしました。
あと、今年はポートレートを本格的に撮りはじめました。
まだまだ、自分がどう表現したいのか模索中・・・というか迷走しています(笑)。
少なくとも、「あ、どこかで見たやつと同じ」と思える作品は撮らないように心がけていくつもりです。
来年の抱負とか
来年も含め、これからの写真について考えると、いろいろと危機感を覚えます。
例えば、AIの存在です。
間違いなく今後、AIによって大半の写真は、他人が見ていいと思える写真に仕上げてくれるようになります。
実際に、画像編集ソフト「Luminar 3」は、ボタン一つでAIがプロ顔負けのレタッチを一瞬でやってのけてしまいます。
ですから、パッと見て「ああ、きれいな写真だな」で終わるような写真はあたりまえになってくるわけでありまして、今後は立ち止まって見てくれるような写真が求められてくると考えています。
その部分においては、いくらAIが発達しても及ぶことのできない領域でしょう。
そういうことを意識して、2019年も写真を撮りたいと思います。
来年もどうぞ、よろしくお願いいたします。
今週のお題「2019年の抱負」