小さな子供の撮影に最適なXマウント単焦点レンズ|XF16mmF1.4 R WR
1年間使用してみた感想
1年前に、小さな子供を撮るためのXマウントレンズとして、XF16mmF1.4 R WRについて書きました。
この記事では、XF16mmF1.4 R WRを旅行に持っていって使用した結果、大満足だと書きました。
そして、それから約1年間使用しましたが、その満足感はいまだに変わらないどころか、より大きくなっていきます。
もう一度言います。
小さな子供を撮るレンズとして、このXF16mmF1.4 R WRは非常におススメです。
その理由は、以下の2点にまとめてみました。
・想像以上に寄れる
・非常に高い描写力
まず、「想像以上に寄れる」について。
これは小さな子供を撮るための必要条件です。
なぜなら、親と一緒にいるときの小さな子供の行動範囲は、大体において親から半径1mくらいだからです。
まあ、親から駆け出してしまうときもありますが、そういう時は逆に親が子供を追いかけて近づくことが多いと思います。
つまり、被写体との距離が近い上に、子供の成長を記録する上で必要な「いつ」「どこで」「何をしたか」といった情報を写真に詰め込むことが多いので、このXF16mmF1.4 R WRのように「広角」かつ「寄れる」レンズは重宝します。
また、「ボーネルンド」や「アンパンマンこどもミュージアム」を代表される室内テーマパークのように、狭く暗い場所での撮影ではその本領が発揮されます。
次の写真をご覧ください。
これは「アンパンマンこどもミュージアム」内にあるアンパンマン号の内部で撮ったものです。
アンパンマン号の内部は暗い上にとても狭く、隣に座っている子供とは肩が触れ合うほどですが、このレンズのおかげで至近距離からでもピントを合わせて撮ることができました。
そして「非常に高い描写力」について。
このレンズは、F1.4という非常に明るいレンズで、解放からとても高い描写力を見せてくれます。
そして、ボケも美しいです。
開放で撮っていて、その描写力の高さにゾクゾクすることがあります。
また、F5.6くらいまで絞るときりっとした描写となり、その解像力には唸らされます。
子供との貴重な思い出を残すには、やっぱり高い描写力のレンズで撮るのがいいと思います。
XF23mmF2 R WRと比較して
子供と出かけるときに、以前はXF23mmF2 R WRと一緒に撮っていたのですが、今ではこのXF16mmF1.4 R WRの1本だけで撮影しています。
XF23mmF2 R WRと比較して、XF16mmF1.4 R WRの方が重く、またAFはやや遅いです。
しかしながら、XF23mmF2 R WRで撮った写真を見ると、XF16mmF1.4 R WRで撮ったような感動がないように思えます。
またXF23mmF2 R WRは、換算35mmと使いやすい画角ではありますが、XF16mmF1.4 R WRのように寄れない…。
そういうことから、僕はXF16mmF1.4 R WRでほとんど子供を撮っています。
最後に、AFが遅いと書きましたが、あくまでもXマウントレンズの中でトップクラスのAFの速さを持つXF23mmF2 R WRとの比較においての話であって、むしろ早い方だと思っています。
僕はXF16mmF1.4 R WRのAFでストレスを感じたことはありません。
作例
前回の記事ではあまり作例を載せることができなかったので、いくつか載せたいと思います。
おわりに
子供の小さくてかわいい時期はあっという間に過ぎてしまいます。
だからこそ、ズームレンズではなくなるべく描写力の高い単焦点で撮る方がいいと僕は思います。
確かにズームレンズ(特にキットレンズ)があれば子供の撮影は楽ですが、後でその写真を見返すときに、単焦点で撮ったときのような感動はほとんどありません。
そしてこのXF16mmF1.4 R WRは、間違いなく感動を与えることのできる一本です。
Xユーザーで小さな子供がいらっしゃる方、必見です。
<番外編> XF16mmF1.4 R WRでスナップとポートレート
ちなみに、XF16mmF1.4 R WRで新宿をスナップした記事とスタジオでコスプレ撮影した記事もあるので、ぜひこちらもご覧いただければ幸いです。