Flare

写真とカメラにをメインに、そして時々ヘビメタや文学関係を書いています。

冬になると無性に聞きたくなるメタル・アルバム5選

寒さが肌を突き刺し、空気もなんだかピンと張る季節になりました。

 

そういう時に何だか聞きたくなるヘヴィメタルがあります。

 

今回は、その中から5枚のアルバムを選び、紹介していきたいと思います。

 

 

In Flames『Soundtrack to Your Escape

Soundtrack to Your Escape

Soundtrack to Your Escape

 

 

 スウェーデンヨーテボリ出身の“メタル界の重鎮”In Flamesの7枚目となるアルバム『Soundtrack to Your Escape』です。

 

前作『Reroute to Remain』では、北米でのSlipknotとのツアー(2001.8)を通して影響を受けたとみられる音楽性(クリーンボイスを取り入れる等)が随所に見られました。

 

そのため、ファンからは賛否両論が巻き起こり、今でも問題作として語られています。

 

しかし今作は、その音楽性を自分たちの音楽と見事なまでに融合させ、さらに次作である名盤『Come Clarity』へ昇華させています。

 

ライブで定番の「Quiet Place」や「My Sweet Shadow」が収録されており、約47分間のすばらしい「逃避」となるアルバムで、寒い日にじっくりと聞き込みたいアルバムです。

 

 

Dark Tranquillity 『Projector

Projector

Projector

 

 

こちらもスウェーデンヨーテボリ出身のDark Tranquillity

 

先に紹介したIn Flamesと肩を並べる北欧の重鎮です。

 

本作は4枚目のアルバムで、ファンの間では問題作でもあります。

 

これまでの3作で聴くことができたアグレッシヴな音楽性からがらりと変え、クリーンボイスやキーボード、ピアノを導入するなどゴシックに近いものになりました。

 

個人的には8枚目『Fiction』と同じくらい好きなアルバムで、特に1曲目「FreeCard」は寒さ染み入る季節にぴったりの哀愁があって、この季節になるとよく聴いています。

 

 

Tool『Lateralus

Lateralus

Lateralus

 

 

アメリカはロサンゼルス出身のバンド。

 

メタルというよりも「オルタナティブ」とか「プログレッシブ」と形容されることもあるが、間違いなく世界で最もヘヴィなバンドです。

 

本作は3枚目のアルバムで、個人的には最高傑作だと思います。

 

内容については、何だかよくわからないけれども、すごいアルバムなんです。

 

何がすごいのかというと、音楽から壮大な宇宙を感じるのと同時に、何だか自分がちっぽけな存在に思えてきてしまうのです。

 

 

Nightwish 『Century Child

Century Child

Century Child

 

 

フィンランドのシンフォニックメタル・バンドのNightwishの4枚目のアルバム。

 

「シンフォニック」という名のとおり、オーケストラや合唱とのアンサンブルを軸としたサウンドが特徴で、今作よりその音楽性を取り入れて成功を収めています。

 

ところで「メタル」というとデスボイス等の「ギャーギャー声」のイメージが強いが、こういうシンフォニックメタル・バンドのような歌唱方法をとるジャンルもあるのです。

 

特に、この時のボーカルのターヤ・トゥルネンは、メタル界において最も美しい声の持ち主として知られています(現在はバンドから解雇されてソロ活動中)。

 

本アルバムは、Nightwishのアルバムの中で最もダークであり、荘厳的だと思います。

 

冬の夜に一人でしんみりと聴きたい1枚です。

 

 

Paradise Lost 『Paradise Lost

PARADISE LOST

PARADISE LOST

 

 

イングランド出身で、ゴシックメタルの元祖であるParadaise Lostの10枚目となるアルバムです。

 

初期はゴシックメタル、中期はシンセポップと変遷し、再び本作でゴシックメタルへと原点回帰しました。

 

アルバム名に自らのバンド名を冠したところから、原点回帰および復活への意気込みが感じられます。

 

初期で聴くことができた、悲哀に満ちそして重く美しいサウンドがより洗練され、まさしく彼らの最高傑作と評することができる内容です。

 

イングランドの冷たく重々しい冬の雨を想起させられるようなメロディは、この季節にこそ聴くにふさわしいアルバムだといえるでしょう。