Flare

写真とカメラにをメインに、そして時々ヘビメタや文学関係を書いています。

さらばX-Pro3、僕はX-Pro2を愛している

f:id:yohane83:20190925064103j:image楽しみだったX-Pro3

 

9月20日(金)、渋谷で開催されたX Summit 2019において、待望のX-Pro3の開発が発表されました。

 

dc.watch.impress.co.jp

 

ボディをこれまでのマグネシウム合金からチタンへの変更、また当機の特徴の一つである「ハイブリッドビューファインダー」の刷新と、次々と嬉しい情報が公開される中で、最後に衝撃的な仕様が発表されました。

 

それは、背面モニターを内側に搭載した「Hidden LCD」です。

 

従来のような背面モニターを常時内側に隠し、モニターを確認したいときはチルト式モニターのように下に開く(180度まで可動できるようです)と見ることができるというものです。

 

僕はこの仕様を聞いた瞬間に大きく落胆し、X-Pro3を購入することを見送ることに決めました。

 

 

自分のストリートスナップのスタイルとは真逆だった

 

僕がストリートスナップを撮るときは、主に背面モニターを確認しながら撮っています。

 

もちろん、ファインダーを覗いて撮る場合もありますが、1:4の比率くらいで背面モニターを見て撮影することが多いです。

 

なぜファインダーを覗かないのかというと、眼前に広がる世界との連続性が絶たれるからです。

 

ストリートは常に変化しています。

 

それらを感知しシャッターを切るまでの間に、ファインダーを覗くという行為を挟むと、その一瞬の変化を逃してしまう恐れがあります。

 

それならばファインダーをすぐ覗けるように構えていればいいじゃないかと思われるかもしれませんが、それだと行き交う人に不信感を与え、リアルなストリートが撮れなくなります(特に左目が利き目だと、さらに大変)。

 

ストリートスナップはいかに撮影者が街に溶け込み、そのアトモスフィアを記録やアートに昇華させることが重要だと考えています。

 

加えて発表では、ウエストレベル撮影は90度にパネルを開き、上からのぞくように撮ればいいと言っておりましたが、いちいち視線を上下させてストリートを撮るのは結構大変です。

 

以前、OLYMPUSのOM-D E-M1を所持していた際、チルトモニターを90度に開いてスナップしたことがあるのですが、僕には難しくてすぐにやめてしまいました(そういえば、二眼レフでストリートを撮っていたヴィヴィアン・マイヤーはどうやっていたのでしょうか? もしかしてノーファインダーで撮っていたのでしょうか?!)。

 

以上のとおり、自分の撮影スタイルと今回発表されたX-Pro3は相性がかなり悪いです。

 

もうこの時点で購入することはないでしょう。

 

 

僕はX-Pro2を愛している

 

そう考えると、X-Pro2は自分にとってほとんど完璧なカメラです。

 

造形も美しく、写りも美しい。

 

ストリートスナップもそうですし、ポートレートにおいて相手を威圧しないカメラとしてかなり重宝しました。

 

僕はそんなX-Pro2を心から愛しています。

 

なので、カタログで掲載されているあのボロボロになったX-Pro2のように、僕もそこまで使い込みたいと思います。

 

願わくば、それまでにX-Pro2に代わる素晴らしいカメラが発売されるといいのですが。