アパート管理運営会社から家賃値上げの通知がやってきた(その1)
定型文的な家賃増額の通知
先日、アパートを管理している業界大手A社より、家賃増額の通知が送られてきました。
増額する理由として、「近隣地域で同様の間取り・築年数の建物を基にして立地、設備等、様々な角度から検討した結果、今回の契約更新について、上記の通り変更させていただきます。」とありました。
はっきり言って、これでは曖昧で納得できません。
なぜなら、立地は駅から徒歩20分ほどと、お世辞にもそんなに良くないです。
それに設備も経年劣化でだんだんと古くなってきています。
こんな「様々な角度」で片づけてしまう定型文のような通知で家賃増額が認められるのでしょうか?
調べてみると、法テラスのウェブサイトに大変参考になるページがありました。
不動産の租税・その他の負担の増加、不動産の価格の上昇・その他の経済事情の変動、近傍同種建物の賃料との比較から、賃料が不相当になったのであれば、賃貸人は賃料の増額請求をすることができます。
http://www.houterasu.or.jp/service/juukankyou/chintaikeiyaku/faq1.html
なるほど。
やはり、たった数行だけで特に根拠となる資料もなしに家賃増額はやっぱり納得できないです。
そう思い、A社に電話をしてみました。
家賃増額の根拠は?
電話に出た担当者に対し、今回の家賃増額に至った経緯を訊ねてみました。
すると、以下の通りのような回答がありました。
「新たに入居者を募集する際に、会社としてチャレンジしようと思い、従来の賃料より高い設定で募集したところ入居者の応募があった。高い設定の家賃でも応募があったことから、現在の入居者に対しても増額をお願いした」
チャレンジって何?
沸き起こる怒りを抑え、その「チャレンジ」として増額するに至った根拠は何かと訊きました。
すると、またまたとんでもない回答がありました。
「会社が勝手に判断したことなので、根拠は特にない」
勝手に判断って何?
根拠なしに家賃増額って何?
馬鹿にしているのか?
思わず声を荒げてしまいました。
そこで、根拠なしに家賃増額は不当であり、契約更新は合意できなので、もう一度根拠となる資料等をきちんと調べ、増額に至った経緯や根拠を明示してほしいと要請しました。
これを受けて担当者は、「会社として対応できることとできないことがあるので、一度持ち帰って検討したい。また後日に連絡する」といって電話を切りました。
根拠なしの一方的な家賃増額の通知
最初は、口頭でもきちんと説明してくれれば、納得して契約更新に押印するつもりでした。
しかしながら、根拠がないまま一方的に家賃増額を通知していたことが判明したので、納得をするまで押印はしないことに決めました。
しかし、今後はどうすればいいのでしょうか?
そこでもう一度、電話を手にして法テラスへ電話をかけてみました。
(つづく)